カタン世界選手権レポート(続き) 【二日目】 【ファイナル】 青:一番手:9点 負 VS エストニア代表(橙:二番手:10点)、ドイツ代表(白:三番手:5点?)、 ラトビア代表(赤:四番手:9点) ビデオがあるので、一緒に見るとより面白いかもしれません。 動画はこちら(別ウィンドウで開きます) 初期配置: 今回はダイスにて、目の大きい人から順番を決めるという形式。 今回も二番目のチョイスで、 このチョイスで一番手を選択したのですが、ここが運命の分かれ道だったorz まずは、初手で、ここはあまり悩まず、5鉄9羊10木。 (三軒目が3:1港で、鉄が強化され、 片側が2土なため、他者の割り込みもほぼ考えられないため。) ただ、流れの中で、返しの番手が、 想定以上に厳しい配置になりそうなことに途中で気付き、かなり焦る。 (有力候補で一番残ってほしくない8羊10木のスポットが残りそうという) 実際、その通りになり、 普段は、あんまり長考派ではないのだけど、返しのターンでかなり長考。。 有力候補としては、以下のスポットを考えてました。 ・6麦2土:初手的に麦は欲しい配置なのだが、相方の2土がかなり残念で、 港もなしでは苦しい。 おまけに、白次第で、泥棒の住処に6麦がなり、詰むリスクも。。 ・5土10鉄(土港):オレンジの土港戦略の邪魔もでき良いのだが、 数字が3種類になるというギャンブル覚悟の戦いとなる。 麦なしは前半は白と交渉、後半は土港でという感じ。 ・11麦6木(麦港):白の麦港戦略の邪魔をできるのだが、 麦港が11麦だけではワークしなさそうなので、敬遠。 (状況次第で、4麦も取れるかもしれんが) ・4麦3羊11木:麦の数字も微妙で、さらに羊と木の補強で、 3:1使って頑張るという感じなんですが、中途半端であることは否めず、 勝ち切れるイメージを持てなかったので、敬遠。 という感じのことをざっくり考えていて、 ギャンブル承知で、5土10鉄(土港)を選びました。 ちなみに、初期配置で、麦は絶対に必要とか、6 8は絶対抑えるとか、 いろいろポリシーはあるとは思いますが、私はそういうのはあまり気にしておらず、 他者との資源と数字の相対感とバランスから、 勝ちきれるイメージを持てるかで初期配置を決めてます。 序盤: 鉄が3枚早々に集まったので、白と麦の交渉を進め、早々に街を作る。 ここで、どっちを街にするかは、 微妙なところなのですが、資源力優先にする。 (5土10鉄は、5土が麦の代わりになり、 5が街セットになるので、こちらもおいしい) ここからしばらくほぼ何もできず、白の独壇場。 4麦9羊2土の4軒目候補を早々に白に家を建てられ、 おまけに、街道カードにより、 白に3:1港への生命線であった道をカットされるという相当厳しい展開に。。 加えて、橙がすでに騎士カードを数枚あけていたので、 LA争いも出遅れている惨劇。 中盤: ここから巻き返すには、開発カードをみんなで引いて、 白のリソースを削り+自分は騎士を引かない みたいな流れしかないわけなのですが、割とそういう展開になっていく。 順番は、確か、「得点、街道、得点、独占、得点、騎士」という順だったかと。 街道で、中央突破し三軒目を建て、 独占で、5土10鉄が街になり、この時点で8点となる。 つまり、LRを取れば、勝てるという展開にまで持ち込める。 終盤: そして、白が9点になったところから、見事に流れが止まる。 相手次第では、このまま、しれっとLRを奪って 勝ちなんてこともあるわけなのですが、 そこはやはりファイナルなので、そう簡単には見過ごしてくれない。 程よくマークされつつ、伏せカードの中身も確認される。 そして、橙も9点になり、白青橙の三つ巴。 ここまで来ると、残りの開発カードの中身が重要になってきて、 得点カードや発展カードの行方を巡り、白熱した議論が繰り返される。 個人的には、発言や開発カードのめくり方から、 得点カードは、橙1点青3点赤1点という振り分けで 得点カードはすでに残っていないと思っていた。 その場合、白は街を建てるしかなく、配置を考えると、状況はかなり厳しくなる。 橙は、道の奪取、家の建設、街の建設 のいずれか、 青は、道の奪取、家の建設+街の建設、街の建設x2 のいずれかという状況。 ということを踏まえ、まずは、橙の家の建設場所をつぶすという選択で、 家を建設し、9点。 この時点で、配置と手番を考えると、青が優勢になったかなと思っておりました。 結果的には、ここで開発カードを引いてれば、得点だったので、 優勝していた可能性は高かった。 その直後、橙に得点カードを引かれ、ゲームが終わりました(-人-) ただ、この状況下では、開発カードを引くという選択肢は 正着ではないと思っているので、 まぁ、なるべくしてなった結果かなとは思う。 勝ったエストニア代表は、盤面の状況は非常に良く見えており、 交渉も重要な場面でしっかりやってきたので、 世界一にふさわしいプレイヤーかと思います。 【総括】 あと一歩で日本人初の世界一の座を逃したのは非常に残念ではありますが、 世界の各国の代表とレベルの高いゲームをできたのは、 非常に充実した時間でありました。 世界のレベルがどうであったかというと、日本のトップクラスの人たちであれば、 英語が程々にできる前提で、対等に渡り合えるのではないかなとは思いました。 トップクラスの目安: 日本の公式戦の決勝ラウンドで、 ざっくり4、5割程度の勝率を安定して残せるくらい。 予選はレベル差がある中での勝負なので、 世界で戦えるかという意味では参考外だと思っています。 最後に、私にこのような非常に貴重な機会を与えてくださった 株式会社ジーピー様 ならびに KOSMOS社 様には心より感謝を申し上げます。 今後とも、カタンの魅力を一人でも多くの人に伝え、 未来の世界チャンピオンを送るべく、支援を続けていただけたら幸いでございます。 トロフィーと、アジア各国代表の面々 【前夜祭】 【一日目】 【二日目・セミファイナル】 |
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