◆2010年  世界選手権◆

開催日:2010年10月2日
場所:フランケンシュタイン城(ドイツ)
参加メンバー:アメリカ、カナダ、日本、ドイツ、イタリア、その他各国のチャンピオン

◆日本2009年チャンピオン高崎さんの「世界選手権報告書報告書」

10月1日の19時に、フランクフルト国際空港へ到着しました。19時なのにまだ 明るいのは何故かと、いぶかったのですが、実はサマータイム実施中で、本来であれば 18時であることを思い至り、納得した次第です。
 送迎バスがあるはずなので、バス停の位置を探しましたが、見つからず、タクシーで ダルムシュタットのホテルに行きました。45ユーロでした。
 次の朝、見回してみれば、ダルムシュッタット駅のすぐそばに、宿がありました。ベ ンツの工場とおぼしき建物もあり、ドイツにいるのだという実感がしてきました。本日 はもう選手権の当日です。
 集合場所は、ホテルの玄関でした。行ってみると、すでに大勢の人が待っておりまし た。バスに乗り、会場のフランケンシュタイン城まで、約15分でした。バスが入れる ところからは、徒歩で約5分。会場へとやってきました。

ホテルからの街並み
ホテルからの街並み

さて、試合の開始です。予選45分を3回行い、上位者8名が、準決勝へ出場できま す。さらに、そのテーブルの1,2位者で、決勝を行って、優勝者を決めます。
 予選第1ゲーム。最初のディーラーはフィンランドの女性。2番に山門氏、3番私、 4番はハンガリーの男性でした。このハンガリーの男性が強い! ミスをあまりせずに、 ダントツのトップ。後は団子と言うところです。
 私は、中盤、手札が悪く、控えめのビットをしていた所、低い数でとらされて、オー バーをするという展開で失点を重ね、苦しい展開です。しかし、後半、手札に恵まれて、 強気のビッドを成功させ、それが功を奏し、どうにか2位で終わりました。
 第2ゲームは、フィンランドの女性とまた同じテーブルで、後はスウェーデンの男性、 スイスの男性です。この回は順調に得点を伸ばし、1位で終了しました。
 第3ゲームは、フィンランドの男性、カナダの男性、オーストリアの女性と当たりま した。この回はフィンランドの男性が強く、順調に得点を伸ばしてゆきます。
 第1ディール、2番の場所にいた私の手札は、ウィザードでしたので1をビッドしま した。ところが、ディーラーもウィザードを持っていて、1をビッドしてきました。な んとウィザードカードが2枚も配られていたのでした。(私はついていました。)
 最終の第10ディール。15枚のカードを持ちディーラーの私は強気の5のビッド。 対面のフィンランドの男性が割を食ってマイナスになる中、かろうじて逆転で1位にな ったのでした。

さて、準決勝です。ドイツ人の2人(ご夫婦?)の間に挟まれ、取りに行った札を、 ウィザードカードで邪魔されるいやな展開。かといって弱気のビッドをすれば、低い札 をとらされ、なかなか得点が伸びません。
最下位で迎えた最終第10ディールのディーラー。ここで私は強気のビッド「8」。 このときの手札は、ウィザードとジェスターが2枚ずつあり、青のカードが、 12-11-10-9-1と揃っていました。黄色も、11を先頭に4枚あり、 緑は最強の13のみ。問題は赤のシングルトンの9です。
 オープニングリードの緑を、13で取り、青の9をプレイして13で負けると、次の 緑のリードをウィザードで取り、青を走り始めます。12,11、10と取り、ついで に1も取ってから、問題の赤の9をプレイしました。これが取らされてしまったので、 後はウィザードの1勝のみで切り抜けないといけなくなりました。
ジェスターを出し、 後は黄色をひたすらディスカード。第14トリックでウィザードを取り、最後はジェス ターを出して、8トリックの達成です。100点ゲットで260点にはなりましたが、 10点差の3位となり、惜しくも敗退でした。結果として9か10をビッドして勝負を かけるべきだったかもしれません。

決勝戦
決勝戦

決勝戦は、ドイツ人2名と強かったハンガリーの男性と、カナダの男性でした。
 ラストの10ゲーム目、ドイツの男性はエルデストで、「5」のビッドでした。この ときの手札は、ウィザードが1枚、ジェスターが2枚と、青が11を先頭に4枚、黄色 が4枚でした。これで5をビッドする勇気は、私にはないと思いました。私ならせいぜ い「4」がいい所です。ところが、青のリードの度にジェスターを使ってカードを温存 し、3回目にはウィザードを出し、青を走ります。結果、5トリックを見事に取り、優 勝に輝きました。彼のプレイスタイルは見事と言うほか無く、見習うべき点が多々ある と感じました。まさに脱帽の優勝でした。

 結果、準決勝の「8」ビッドが功を奏して、(グッドジョブと言われました)私は、 5位に入賞し、わずかに面目を施したのでありました。

表彰式
表彰式

◆日本2008年チャンピオン山門さんの「世界選手権報告書報告書」

10ヶ国19人が参加し、以下のレギュレーションで行われました。
・3回戦の予選を行い、成績上位8人が準決勝進出
・準決勝は2卓で行い、各卓の上位2人が決勝進出
・決勝の勝者が優勝
・予選の順位は順位点の合計で決定
 順位点は1位:45点、2位:30点、3位:20点、4位:10点
・順位点が同じ場合は得点の高いほうが上位
・1ゲームは10ラウンドで行い、各ラウンドの枚数は
 4人:1-3-5-7-9-11-12-13-14-15
 3人:2-4-6-8-10-12-14-16-18-20
・調和ビッドは常に禁止
・ゲームは45分制で、時間切れの場合はその時のラウンドの終了まで
・最後のラウンドまでプレイ出来なかった場合は全員の得点に-10点
・リボークのペナルティは-40点
・リボークでプレイに影響を受けた場合、+20点
 (実際にはリボークは起きなかったので、どういう状況を指すのか不明です)

自分の予選成績は4位、3位(3人ゲーム)、2位で予選落ち。
1ゲーム目:1位のプレイヤーのビッドを失敗させようとして自爆
2ゲーム目:最初の2ラウンドで連続失敗し、回復できず
3ゲーム目:最後のラウンドで逆転される
といういい所なしの結果になってしまいました。


準決勝
(上)準決勝。手前が善戦する高崎さん
決勝戦表彰式