2009年11月3日(文化の日)、六本木ヒルズ49階で「ウィザード・カードゲーム日本選手権」が開催されました。
全国6か所で行われた地区大会のファイナルラウンドとなるこの大会。
当日は見事な秋晴れに恵まれ、絶好の大会日和の中、街並みを一望できる会場に集まった全国の強豪16名。
どの選手も大会への期待と興奮を隠しきれないようで、見ているだけでワクワク感が伝わってきます。
今大会には一昨年の日本チャンピオンや小学4年生の男の子、日本ポーカー界の権威など様々な人が入り混じり、波乱の展開になりました。
大会の勝敗は2回戦の合計点で争い、4人で1つのテーブル、計4テーブルで実施。
1回戦目、2回戦目とも組み合わせはカードを引いてランダムに決定。
最終的に合計点が高い選手が優勝となります。
豪華な賞品、そして世界選手権の出場権を目指して最後の戦いが繰り広げられました。
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第1回戦。
開会式と16名の選手紹介が終り、席を決めてゲームがスタート。
各選手とも真剣そのもので、会場の緊張感は地区予選とは比べ物にならないほど。
応援の方や、マスコミの取材も入り、ますます大会は盛り上がりました。
ただ、まだ1回戦ということもあり、どのテーブルも談笑混じりで和やかにゲームが進んでいきました。
途中経過の発表で1回戦目最高得点は、関東大会優勝者で日本屈指のポーカープレイヤーの渡邉元さん。
ポーカーとウィザード、同じカードゲームとして通ずるところがあるのでしょうか?
いきなり490点という高得点を叩き出しました。
ただ、2位とはわずか10点差。400点代で7人がだんご状態というハイレベルな戦いに。
高得点の選手は狙われることは必至なので、その中でどう勝ち抜くかが優勝へのカギ。
得点が低かった選手も十分挽回のチャンスはあります。
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そして、第2回戦。
席替えで気持ちを新たにしてゲームがスタート! このゲームで勝負がきまるので、緊迫感も否応なしに高まりました。
メンバー決定直後、得点ボードを確認する選手たち。同じテーブルのメンバーの点数を考慮して作戦を立てているのでしょう。
ゲーム開始直後は静まり返っていた会場も、手札が増えるに従って感嘆や落胆の声、悲鳴や溜息などが響き、試合も白熱していきました。
終盤になるにつれ、さらに熱気が増していく選手たち。手札を出す手にも力が入ります。
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やがて歓声とともにすべてのテーブルの試合が終了し、スコアシートが集められました。
2回戦目の得点は結果発表まで見ることができません。
選手の中には、他の選手と情報を交換し、順位や優勝者を予想する姿も見受けられました。
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1年の締めくくりとなる結果発表。
順位は16位から順番に発表されていきます。
1回戦の順位からランクアップした人、ランクダウンした人。悲喜交々でしたが、みなさん一様に晴れ晴れとした顔で賞品を受け取っていらっしゃました。
そしてついに上位3名の発表。
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第3位は北海道代表の佐野さん。「今年こそは北海道に優勝カップを!」と意気込んでいたので、大変残念そうでしたが、賞品を受け取りながらすでに来年への意気込みを見せていました。
2位は関東代表の寺崎さん。1回戦は9位と振るわなかったものの、2回戦で520点と今大会最高点を叩き出し、見事な2位入賞でした。
そして、1位は関西代表の高崎さん。1回戦、2回戦ともに安定した成績を残し、900点という高得点で僅差を制して、見事優勝!!
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優勝した高崎さんには、豪華な木製ゲームセットと優勝カップが送られました。
さらに、2010年の世界選手権に日本代表として派遣いたします。旅費、宿泊費は全額弊社が負担します。
今まではカナダで行われていた世界大会も、大西洋を越え来年はドイツで開催されます。
高崎さんには、今回の日本選手権のように、接戦を制する運と実力を世界で発揮して頂きたいと思います。
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約5時間をかけて行われた日本選手権ファイナル。
今回で日本選手権も3回目となり、選手の半数はファイナル経験者。その為か、昨年よりも全体的なレベルが上がったように見受けられました。
昨年に負けぬ白熱した大接戦で、上位3名だけではなく誰が優勝でもおかしくないような状況でした。
やはり運の差、特に席決めでの運が重要なようです。
今年の日本選手権は、参加者の多様さも特徴的でした。
まず、日本ポーカー界の権威である渡邉さんが出場し、1回戦で490点という高得点をたたき出し注目を集めました。
驚いたことに、なんと小学4年生の田中瑛留くんが好成績で関東大会を勝ち抜き、日本選手権でまたまた大人たちを相手に一歩も引かない見事な戦いを見せ、
ウィザード・カードゲームでは、小学生でも十分大人と互角に戦えることを見事に証明してくれました。
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1年間通して実施される日本選手権。本当にありがとうございました。
各地でご参加頂いた皆様、大会開催にご協力頂いた皆様、日本選手権にお集り頂いた16名の選手の方々及び応援、マスコミの皆様、日本全国の皆様のお陰で盛況に11月3日を終えることができました。
本当にありがとうございました。また来年のご参加をお待ちしております。
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