WSOP 2010 REPORT NUMBER 03 |
待ち受けるハゲタカ |
Day 3 が行われた7月12日もそろそろ終わります。7月5日、始まった時には7319人いたプレイヤーも1204人にまで絞られました。明日のDay 4 に進むプレイヤーはワクワクしていることでしょう。
予想通り、Day 3では新たな犠牲が生まれました。カナダのスーパースター ダニエル・ネグリーン。女性唯一のファイナルテーブル進出者(1995年の第5回大会)バーバラ・エンライト。残念なことに、チャンピオンシップの最年長出場記録を持つ97歳のジャック・アリーもその一人でした。 Day 3に残っていた7人の元チャンピオン達の内、4人はまだ勝ち残っています。1993年のチャンピオンで、アリゾナで牧場を経営するジム・ベクテルは今日の早いうちに敗退しました。また、2003年のチャンピオン クリス・マニーメイカーと2009年のチャンピオン ジョー・カダも同じくDay 3で敗退しました。現チャンピオンが敗退してしまったので、11月のファイナル・テーブルまで、チャンピオンの王座は空席となります。 1998年チャンピオンのスコッティ・グエンは残り少ないチップながら、なんとか勝ち残っています。そのタイトなプレイスタイルから「アクション・ダン《とあだ吊される1995年チャンピオン ダン・ハリントンや、自分の優勝を記念して娘にヴィクトリアと吊付けた2002年チャンピオンのロバート・バーコニーも勝ち残っています。1987・88年と2連続でチャンピオンになったジョニー・チャンはかなりのチップを残して9位という好成績で勝ち残っています。 ちなみに、Day 3の休憩時間のインタビューで、チャンは30年間もポーカーを続けている理由を聞かれてこう答えました。 「金になるからだ《 ふむ、これ以上ぴったりな答えは思いつきませんね・・・。 現在のチップリーダーはネバダから来たアメリカ人のジェイムズ・キャロル。2位もアメリカ人でシカゴのイマリ・ラブ。3位はスウェーデンのゲラシモ・デレス。まだ100万を突破したプレイヤーはいませんが、もちろんDay 4では現れるでしょう。 チャンピオンシップには92の国と地域からプレイヤーが参加しています。アメリカ、カナダ、イギリスの選手が多いのですが、日本人も18人出場しています。そのほか、代表選手がたった1人という国と地域が28あります。カタール、ボツワナ、アンゴラ、リヒテンシュタイン、パナマ、モンゴル、ポリネシアなどです。アイスランドからは2人の参加がありました。 会場では至る所にESPN(アメリカの民放テレビ局の1つ)の取材チームがいました。彼らは負けそうな有吊プロプレイヤーを追いかけまわし、その様子は、世界チャンピオンにもなったことのあるドイル・ブランソンから「ハゲタカ・カメラ《とあだ吊されているほどです。 プレイヤーたちの中には、ファイナルテーブルに2度3度と進んだ人たちもいます。 ファイナルテーブル 5回進出:ドイル・ブランソン、ジェス・アルト ファイナルテーブル 4回進出:ジョニー・チャン, T.J. クルーティエ, ダン・ハリントン, ベリー・ジョンストン, ジョニー・モス, ストゥ・アンガー. 少し特殊なのはストゥ・アンガーでしょう。彼はトーナメントで3回優勝した唯一のプレイヤーです。(トーナメントのコンセプトが考案される以前、ジョニー・モスは仲間の投票により最初の「タイトル《を勝ち取りました。)1990年、アンガーは巨額のチップをDay1で稼ぎましたが、その夜薬物の過剰摂取で病院に担ぎ込まれました。しかし、彼はDay1で稼いだチップでDay2、Day3と勝ち残ってしまい、とうとうファイナルテーブルまでたどり着いたのです。彼が病院に居たままで。 一気に多額のチップを稼いだ選手もいます。 フロップで7-8-9が出てティモシェンコの対戦相手は15Kベットし、ティモシェンコは45Kにレイズしました。対戦相手がオールインし、ティモシェンコは少し考えたあとコールしました。この時の彼の手札はK-K。対戦相手が公開した手札はJ-10でストレートが確定。ティモシェンコは負けたと思われました。しかし、ターンでキングが出て、更にリバーでも…キング! キングのフォーカードになったティモシェンコは巨額のポットを手にしました。 私の場合はどうかって? 残念なことにDay3で負けてしまいました。(*_*) |
DAN GLIMNE |