レッスン 8


ほとんどの手札はショーダウンまでいかない!?
今回のレッスンでは本当に、本当に大切なことをお話します。それは「賭けへの参加は決して強制ではないことを忘れてはいけない《ということです。

ポーカーと他のカードゲーム(ジン・ラミーやラバー・ブリッジなど)の違いは、後者の場合、たとえどれだけ悪いカードが配られても、配られた手札でプレイしなければならないという点です。しかし、ポーカーの場合、自分の順番で常に賭けから下りることができます。誰もプレイを無理強いはできません。更に、前のよりもいい新たな手札がすぐに配られるでしょう。

実際、最初の2枚のカードが配られた時、よい判断ができるよう訓練し、2回に1回は勝負をあきらめるべきなのです。これは臆病には当たりません。緑色のポーカーマット上での戦いに臨む前に、いいカードが2枚(1枚ではだめです)来るまで待つことは、シンプルで頭のいい資金運用のやり方です。

続くラウンドでも、同じことが言えます。もしフロップ前にいい手札で勝負を始めたとしても、フロップでいいカードが出ず、賭け方から他の人がよりいい手札を持っていそうだと思った場合、勝負を続けるべきではありません。ビジネスの世界では「失敗した事業に更に金をつぎ込んではいけない《というのは当たり前のことですが、ポーカーのでも同じことが言えます。

大きな大会に出るプロプレイヤーにとって、ポーカーにおけるもう一つの真実は、ポットの半分以上が、フロップ前に他のプレイヤーたちがフォールドするほど大きくベットした時に勝ったものだということです。第4ラウンド、最終ラウンド、ショーダウンまで行くポットは、だいたい5分の1ほどなのです。

もしいい手札が来て勝負に参加する時には、フロップ前か直後に、レイズやベットをするべきでしょう。更にもしリレイズする必要があるときには、自分の手札で勝負を続けるべきかどうか、自ら判断してください。

DAN GLIMNE