ポーカーレッスン4


最後に勝つのは誰? 例その2
ポーカーの役が、常に5枚のカードで構成されるというルールは、初心者にとって奇妙に感じる結果につながることもあります。

例えばCさんが手札にAと10、BさんがAと3を持っている場合を考えてみてください。もしフロップ(コミュニティカードの最初の3枚)がA-6-Jと出て、4枚目に6、5枚目に2が出たとしたら、どちらが勝つでしょうか?

まず、どちらのプレイヤーもA-A-6-6で「ツーペア《です。(どちらも手札にAが1枚あり、場にAが1枚と6が2枚あります。)このようなケースでは、5枚目のカード「キッカー《で勝敗が決まります。(レッスン2を参照)

テキサスホールデム初心者は、手札がA-3のBさんより手札がA-10のCさんが強いと思うでしょう。Cさんがより大きい数字のカードを手札に持っているからです。しかし、場のコミュニティカードのフロップには、更に大きいカード J があります。これにより、最も強いカード5枚の役は、CさんBさん共にA-A-6-6-Jとなります。 それぞれの手札にある10や3はJより小さいカードなのでカウントしません。この場合、二人のプレイヤーで賭け金を2分することになります。

今度は、2人のプレイヤーが先ほどと同じ手札(CさんがA-10、BさんがA-3)で、コミュニティカードがA-6-9-6-2だったとします。この場合はどちらが勝つでしょうか?

今度は、Cさんの役がA-A-6-6-10になるので、Cさんの勝ちです。Bさんの役はA-A-6-6-9となり、手札の3は使いません。

以上のように、どの参加者の手札よりも大きいカードが場にある時、複数のプレイヤーの役が同じになることがあります。その場合は、そのプレイヤーたちで賭け金を等しく分けることになります。

別の例を考えてみましょう。CさんがAとKを持ち、BさんがJと10を持っているとします。コミュニティカードがQ-10-A-K-Jと出た場合、すでに「ストレート《が場のカードだけで構成されています。この「ストレート《は双方のプレイヤーにとって一番いい役です。たとえCさんがBさんより大きいカードを持っていたとしても、この場合も二人で賭け金を分けることになります。

基本的なショーダウンの方法は以下の通りです。
それぞれのプレイヤーが自分の作れる最強の役を提示します。その役を比べて、一番強い役が勝ちとなり賭け金を獲得できます。もし複数のプレイヤーの役が同じレベルの場合、そのプレイヤーたちで賭け金を分け合います。この場合、「6枚目のカード《がどれだけ大きいカードでも関係ありません。「6枚目のカード《はカウントしないでください。


ダン・グリム