レッスン14


対戦相手を観察すべし
今まで何回かに分けて、良い初手が重要なこと(それでもリスク計算はするべきですが)、ポーカーにおける普遍的な数学的法則を重視することをお伝えしました。今回は、それらと同じくらい重要なことをご紹介します。「各ゲームにおいて、いつ最初の決断(フォールドするか、コールするか、レイズするか)をするべきか《という問題です。

重要なのは「対戦相手がどのようにプレイするか?《ということ。「タイト(良い初手が来たときにしか勝負をしない)《なプレイヤーか、「ルーズ(あまり良い初手でなくても、初手が悪かったとしても賭けに参加しがち)《なプレイヤーかということです。

あなたの前に他の対戦相手がレイズした時、あなたはそれを様々な角度から考えるべきです。フロップ前、最初のベッティングラウンド、あなたは5番目のポジションにいて10-10(ポケットテン)を初手で持っていると仮定します。

1番目のプレイヤーAはフォールド、2番目のプレイヤーBはレイズ、3番目のプレイヤーCと4番目のプレイヤーDは双方フォールドしました。さあ、あなたの番です。どうしますか?

ここで対戦相手についての情報がゲームにかかわってきます。ライブでもオンラインでも、ポーカーのテーブルに着いた瞬間から、対戦相手の観察を忘れてはいけません。
過去の経験から、あなたはBが「ルーズ《なプレイヤー、つまりK-5や3-3のような初手でも勝負に出てくるということを知っていたとします。その場合、初手が10-10のあなたはリレイズするべきです。理由は二つ。1つには、他のプレイヤーをフォールドさせ、競争相手を少なくする為。第2には、「ルーズ《なプレイヤーBに、高くつく選択を迫るためです。

しかし、もしBが「ロック(=良い初手が来た時しか勝負しない)《だったら、更にBがポケットジャック(J-J)より弱い初手ではめったにレイズしてこないとあなたが知っていたら? その場合は、チップを節約するためにすぐさまフォールドするか、他の対戦相手の反応やプロップの様子を見るためにコールするか、もしくは稀なケースですがブラフを効かせるためにリレイズするか考える必要があります。

では、あなたの前の4人がフォールドし、あなたが初手10のペアでレイズ、最後のプレイヤーがリレイズしたとします。この場合はどうでしょう? この場合も対戦相手についての情報が役立つでしょう。それを利用して、相手のリレイズがブラフであるか、99%「モンスターハンド(ものすごく強い初手)《を持っているが故であるかを見極めるのです。

テーブルに着いた瞬間から、対戦相手の動向に注意を向けることを怠ってはいけません。相手のプレイパターンを読む材料にするために、ショウダウンの時の手札を覚えるのです。そしてポーカーにまつわるこのことわざを常に心においてください。「テーブルについて30分で誰が初心者かわからなかったら、初心者はあなただ《

DAN GLIMNE