ポーカーレッスン 11


なぜ良い初手は悪い初手に勝てるのか?
ポーカーのプロにとっては、この質問の答えは分かり切ったことですが、重要な見識を伝えるために1つのレッスンとして取り上げる価値が十分あります。

ポーカーの種類に関わらず、初手の良さを過信することはできません。元WSOPチャンピオンのウォルター・ピアソンの言葉にあるように、「ボクシングと同じように、誰が最初にパンチを食らうか《が問題なのです。

アマチュアプレイヤーはよく次のように考えます。「初手が悪い場合、次は良いのが来るかもしれない。ホールデムでの初手は始まりにすぎない。5枚のカード全てがそろえば何かが起きるかも…。《

例えば「あなたの手札がK-K、相手の手札が5-5《のように、あなたの初手が他のプレイヤーより良い場合、次のような可能性が考えられます。

(1) どちらもヒットしない(良い共有カードがでない):あなたの勝ち (2) 相手にヒットし、自分にヒットしない:相手の勝ち (3) あなたにヒットして相手にヒットしない:あなたの勝ち (4) どちらにもヒットする(Kと5が1枚ずつ出るなど):あなたの勝ち

このように、4つのうち3パターンはあなたの勝ちになります。初手が悪い相手プレイヤーがあなたに勝つためには、相手にヒットしてあなたにヒットしないか、両方にヒットした時によりいい手役になる必要があります。例のようにあなたの初手がK-K、相手が5-5の場合、例えばボードが「K-2-3-4-6《だとしたら、相手がストレートを作れるのであなたの負けになるでしょう。しかしこれは稀なケースです。

これで相手より初手が良い方が好ましい理由がわかりましたね。「ポットの獲得が期待できるから《です。ポーカーの本場アメリカにはこういう言葉があります。「始めるのに良い手札は終わるのにも良い。《

この重要な論理は、すべての形態のポーカーに当てはまることを決して忘れないでください。オマハであろうとセブンスタッドであろうと他のポーカーであろうと同じです。長丁場での最高の初手は、最後のカードが開くときも最高の手札です。これを心に刻んでください。

DAN GLIMNE