カタン世界選手権大会レポート

  開催地: アメリカ合衆国 ペンシルバニア
  開催日: 2012年9月14日(金)〜16日(日)
  主催: Mayfair Games, Inc.

  参加者数: 29カ国から集まった44名
  大会方式: 初日(9月14日)に全員で予選4回戦を行い、
         上位16名が2日目(9月15日)の準決勝に進出。
         準決勝では4テーブルで1回戦を行い、
         それぞれのテーブルの勝者が決勝戦に進出、
         決勝1回戦を行い、勝者が優勝。


 以下は、世界選手権に日本代表として出場した山形周平さんによる、
 世界選手権のレポートです。

 
 山形さん

 カタン世界選手権2012レポート

 
 すべての盤がスタッフにより考えられていた盤だったため、
 とてもバランスがよく作られており、また悩ましい盤が多かった。
 初期配置をミスするプレイヤーがいれば、
 どんどん後続のプレイヤーが楽になっていくという
 油断できない盤しか存在しなかった。
 つまり、レベルの高いプレイヤーしかいない前提で作られていた大会だった。
 そんな中当たり前のように各国の代表選手は殆どミスすることなく初期配置を行い
 その後のプレイもとてもうまく、この空間でいつまでもカタンをしたいと思った。


 一戦目
 
 香港代表の交渉がうまく、よくしゃべっていたのもあり、
 ゲームをコントロールしていたと思う。
 それに食らいついて、いつでも出し抜く準備をしていたが、
 カードを5枚引いていたプレイヤーがまさかの3枚目の騎士をもっておらず、
 オーストラリア代表が道王と騎士王を一気に取得し、
 さらに家をたててゲームが終了した。

 

 二戦目
 
 初期配置をスイス代表がミスしたために、
 自分が有利になったところから始まった。
 ダイス運も自分によっており、
 自分とイタリア代表が素材をもらい続ける形でゲームが進んでいく。
 特に問題なく、このまま進んでいけば勝てると思っていた所、
 イタリア代表から不審な交渉が提示される。
 それをアメリカ代表の方が受けた後、イタリア代表からの交渉独占が行われた。
 スイス代表がそれを怒り、アメリカ代表が一旦席を離れ
 場が最悪の空気になった。
 それでもなんとか勝てる可能性があったのは自分なので、
 周りからの援助もあり踏ん張ったが、そのままの勢いでイタリア代表が勝利した。

 

 三戦目
 
 本当に意図的に作らないと起こりえないだろう盤で、
 配置が難しい盤だった。
 また、自分は配置に恵まれまた有利な状態で始められた。
 序盤は自分とスイス代表が頭を抜けた状態で、淡々と進みんでいく。
 終盤までベルギー代表が全体的に運が悪く、厳しい状態が続きながらも、
 流れで一気に街を二個建てて盛り返してくる。
 それでも、このまま進めば自分が問題なく勝って終わると思っていた。
 一人以外は道王を取ったらゲームが終わると思っていたところ、
 その一人が道王と家をたてた時に、伏せカード2枚がまさかの2ポイントで
 唯一このタイミングでは勝てないだろうと踏んでいた
 ポルトガル代表が勝つことになった。

 

 四戦目
 
 初期配置が完了し、じりじりとした勝負が進む。
 道王の取得者が誰になるかのところで、
 暫定でとっていたドイツ代表がいたのだが、
 一番ポイントの低いロシア代表に取らせないと自分が確定させることになり、
 交渉がされていた。
 結果としては折り合いがあわずに決裂し、
 次の手番の自分が道王をもぎ取り、勝利に一気に近づいた。
 しかし、その後相手の手札から50%の確率で引ければほぼ勝ちのものをひけず、
 そこからずるずると運が傾き、ドイツ代表に騎士王を取られた後、
 粘りはしたが点を取りきれずドイツ代表の勝利。
 

 大会を振り返って思うことは、
 世界の壁は高かったが、届かないこともないという印象
 1勝すらできてはいないが、
 順当にいけば勝てる見込みがある試合をすべてで展開できていた。
 運がなかったといえばそれまでだが、
 それ以前にお話にならない状態になりえたあの盤達の中、
 運以外のところでは渡り合えていたと思う。
 しかし、日本のカタンプレイヤーの実力が世界に届いているのか?
 といわれると世界大会をみた限りではNOといわざるを得ないと思う。
 無論、日本でも本当にうまいプレイヤーは問題なく届いていると思うが、
 あの決勝大会にいた全員が同じレベルで渡り合えるとは到底思えない。
 それぐらいに決勝大会と世界大会にはレベルの隔たりを感じた。
 今後も世界大会に挑戦していく上で、
 誰が行ってもいい試合を行える様にするために
 日本のプレイヤーのレベルも底上げする必要がある。
 そのために自分は今回世界大会へ行って感じた事、
 足りない事を日本のプレイヤーにフィードバックしていけたらと思う。

 最後に、自分にこのようなチャンスと経験をする場を与えてくださった
 株式会社ジーピー様には心から感謝を申し上げます。
 可能であれば、今後も続けていただけますと、
 日本の全てのカタンプレイヤーにとって幸いです。
 本当にありがとうございました。
 
 カタン世界選手権 優勝トロフィー


 レポートは以上です。山形さんは健闘するも2日目には進めず、
 大会を優勝したのはオーストリア代表でした。
 今回は日本代表としては残念な結果でしたが、
 カタン日本選手権は来年以降も続けていきます。
 もちろん優勝者はカタン世界選手権への出場資格を得ます。
 来年も、多くの皆様の参加をお待ちしております。


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